中学受験を考えています。小3の2月かサピックスに通う予定ですが、それまではどのように学習していればよいのでしょうか。
塾に入れば、学力は伸びますが地頭はついていかないようです。低学年のうちから地頭をよくする勉強をしておくことをおすすめしています。
勉強のできる子=地頭のいい子
ただ、地頭のいい子といっても、一体何を意味しているのかさっぱりな方もいるかもしれません。
小学校で勤務していると、ただ知識量がある子だけが賢いわけではありません。自分の経験と結びつけて物事を考えたり、行動できたりする子は「本当に(真に)賢い子」として称賛されます。そういった子は地頭が良いので、勉強も楽々できて、趣味も楽しくこなしていました。
今回は、入塾前から地頭をよくするために、地頭とは何か、地頭の良い子の例、地頭力を鍛える方法を紹介していきます。
地頭とは何か
単に頭がいいわけではなく、脳の回転が速い人のことをここでは指します。
情報をインプットするのが早かったり、アクシデントに対して臨機応変な対応ができたりする子をイメージしてください。
このような賢さは、大人になってからでは身に付きません。
子供のころからの家庭環境が大事であると私は考えています。
地頭の良い子の例
クワガタが好きなAくん(小3)
Aくんは、クワガタが大好きです。
クワガタというキーワードから派生して、昆虫に関するあらゆる本を自らすすんで読むことができます。
図鑑を見ながら絵を描くことも得意で、ゆっくり丁寧に書くことができるので筆圧もあります。
学習面では、読みや書くことを日ごろから自然とやっているので、困ることがありません。
計算や図形には、スキルが必要ですがインプットが早いのでスムーズに解き進めることができます。
手紙を書くことが好きなBさん(小4)
Bさんは、手紙を書いて人に送ることが大好きです。
幼稚園の頃に字に興味をもってから、つたない字で一生懸命書いていたそうです。
手紙と言っても、ハガキや便箋など形は様々にあります。
相手に喜んでほしいという思いがあるので、Bさんは大人向けの手紙の書き方の本を読んだり、コンクールに応募したりして自分のスキルを高めてきました。
学習面では、どの教科も得意です。
ただ、人前で発表することは少し苦手でした。
紙(カンペ)を持てば、堂々と発表できました。
地頭力を鍛えるための方法
得意分野を作る
自分は、この分野のことならだれにも負けないという得意分野を作ってあげましょう。
○○博士になる!という志が、子供の探求心を高めます。
いつでも本を読める環境を作る
図書館の先生(司書教諭)から聞いた話ですが、リビングには常に絵本が山積みになっていると子供が手を伸ばしやすいようです。
近頃は、表紙をきれいにディスプレイする本棚もありますが、本当に子供が読みたい本はガサゴソと山の中から見つけるくらいが楽しいでしょう。
高学年になっても続けられる趣味をもつ
先ほどお話した得意分野にも通じてきますが、低学年の頃から長く続けられる趣味をもたせておくことは、その子の軸になってくるように思います。
家庭でも、学校でもない自分をもつことができれば、ストレスが発散できたり、頭を切り替えたりすることができます。
特に習い事を続けるということは、コーチや仲間という第3の環境をもたせることができるためおすすめです。
学習の習慣を作る
良く言われることですが、毎朝の30分必ず机に向かうという習慣は、地頭のいい子の共通点かもしれません。
落ち着いた生活を送れるということは、脳にとってとても良いことですからあわただしい毎日の中でも落ち着いた親子の学習時間(趣味の派生時間)をもつことは、とても意味のあることでしょう。
まとめ
地頭を作る小学生低学年までの時間を親子でいかに過ごせばよいのかをお話してきました。
低学年のうちは、親が方向性を示してあげたり、種まきをしてあげたりすることが必要です。
先生やコーチに丸投げするのではなく、家庭で興味関心を伸ばせるといいですね。
コメント