意外と知らない!小学校の先生の職階

コラム【学校教育】
保護者パパ
保護者パパ

我が子の担任の先生は、肩書が「主幹教諭」とおたよりに書いてありました。昨年は「主任教諭」の先生が担任でした。職階によってどんな違いがあるのでしょうか?

そっちょくせんせい
そっちょくせんせい

担任が主幹教諭なら少し安心ですよ。

教員の中でも、階級制度があるんです。トップは校長先生で、その下で働く教員にも階級があります。

教員に階級制度が作られたのは、わりと最近の出来事です。

階級によって給料が異なるので、仕事へのモチベーションが変わります。

また、昇格のためには試験が課されます。

そのため、授業の上手さや教育に対する熱心さがないと昇格できません。

東京都では独自に「主任教諭」という役職があります。

今回は、東京都の教員の職階を説明していきます。

教員の階層

校長最速44歳
副校長(教頭)最速39歳
主幹教諭・指導教諭最速33歳
主任教諭最速31歳
教諭
参考:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/staff/personnel/screening/assignment/about.html

校長

言わずと知れた学校の長!

朝の開門時間や授業開始時間、授業終了の時間を決める権限があります。

休みの日(開校記念日)についても決められる権限があります。

副校長

東京都では、現在は「教頭」という職がありません。

すべて「副校長」となり、校長が不在の時には校長の権限を代わりに行使することもあります。

主幹教諭

校長・副校長の補佐や、調整、後輩教員の育成をする教員です。

校長・副校長は経営層とすると、主幹教諭は実践層のトップです。

現場での経験が豊富で、主任教諭や教諭をリードする教員です。

我が子の担任なら大ベテランの豊富な知識で見てもらえるので安心感があります!

指導教諭

「国語科」「図画工作科」のように、ある教科をとことん追究していて、指導力もばっちりある教員です。

模範授業などを通して、その教科の教え方を自分の学校や、他の学校に伝えられる力のある教員です。

下っ端教員から見ると、本当に勉強になる存在です!

我が子の担任なら最先端かつ最善の授業を受けさせてもらえてありがたい!幸せです!

主任教諭

学校運営上で大事な仕事をできる教員です。

同僚や若手職員への助言・支援などの役割もある、東京都が独自に作った階層です。

8年以上教諭を続けていると、選考試験を受けられます。

教諭

ノーマルな教員です。

現場で働きたいという思いが強く、昇格を拒み、ひたすら「教諭」でいるというベテラン教員もたまにいます。

また、非正規雇用の教員も「教諭」という肩書で書かれています。

非正規雇用の教員と肩書を分けないのは、相当な数の非正規雇用の教員が学校には存在しているからでしょう。

先生の役職を知る方法

4月の学校だより

4月に配布される学校だよりには、各クラスの担任が発表してあることが多いです。

そこで肩書を確認することができます。

学校要覧

学校が毎年作っている外部向けの学校紹介パンフレットのようなものです。

家庭には配付されないものですが、何か理由を付けて担任にお願いすれば入手することができます。

そこにも各教員の肩書が書かれています。

年度途中で入った先生は非正規?

産休明けや、病休明けで復帰した先生でなければ、年度途中から担任をしている先生は非正規雇用の先生です。

「臨時的任用教員」と言いますが、仕事内容は正規の教員と全く変わりありません。

学級の担任をして、会議にも参加します。

違いは、任期が1年であるということくらいです。

給料や休暇は、同年代の教員とほぼ変わりません。

教諭の中の正規・非正規の区別は至難の業です。

仕事内容が同じなので、一緒に働いていても、「え!あの先生非正規だったの?!」と驚くこともあります。

唯一見抜く方法が、年度途中で異動してきたという点なのです。

子どもは教師を選べない

最後になりましたが、どんな担任が我が子を教えるのかということは、その1年間の生活を大きく左右する関心事です。

4月に担任が分かったら、連絡帳で一言、お子さんの特長について書くことをおすすめします。

保護者が、担任との信頼関係を築くことは、子どもにとって大きな安心材料になります。

よく「先生はたくさんの子供を一度に見ているから忙しそう」と言われます。

もちろん忙しいですが、どんな教員も「一人一人の子を大切にしたい」という思いをもって指導にあたっていると思います。

そのためできるだけ早く、学級の子供たちについて理解しておきたいものです。

連絡帳でお子さんのことを伝えてもらえると、

「よく学校のことを気にかけている家庭なんだな」

「○○さんは、こういういいところがあるんだな」

と、担任は気づくことができます。

子どもが担任を選べない分、どの子にとっても最良の担任になれるよう階層関係なく頑張っているので、保護者も担任と全力でタッグを組んで子供を応援していきましょう!

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