【育休明け教員必見】教員ママも「時短勤務」で働けるのか?

コラム【学校教育】
教員ママ
教員ママ

子供が産まれて、育休明けは我が子との時間を大切にしながら働きたいと考えています。

時短勤務をしたいのですが、周りでは見たことがありません。できるんでしょうか?

率直せんせい
率直せんせい

かわいい我が子のそばにできるだけ長くいたいですよね。

もちろん、教員にも時短勤務の制度がありますから取得は可能です。

小学校で働く教員ママは、「子供が好き」という人が大半です。

我が子であればなおさらです。育休明けが近づくにつれて、時短勤務での復帰を考える教員ママも多いのではないでしょうか。

今回は、そんな教員ママの時短勤務について時短勤務の制度や労働パターン、メリット・デメリットなどを説明していきます。

現状難しい時短勤務の取得ですが、一人でも多くの親子がゆったりと自分の子育てを満喫できるように、この記事を参考にしてみてください。

時短勤務とは?

時短勤務の、正式な名前は「短時間勤務制度」と言います。

正規の教員が通常は7時間45分働くところ、勤務時間を短縮する制度です。

2009年に育児・介護休業法が改正され、雇い主側が時短勤務を導入することは義務となりました。

3歳未満の子どもがいる正規教員は、時短勤務制度を申請し、取得することができます。

もし、本人(教員ママ)から申し出があれば、管理職は拒否できません。

ただし、時短勤務という制度が導入されていますが、相当強靭なハートを持っていない限りこの制度を利用することは難しいです。

管理職は拒否できませんが、「お願いだから勘弁してくれ」という思いを持たざるをえません。

それは、これから説明する就労パターンがネックになっているからです。

時短勤務の就労パターン

1週間の勤務日・時間のパターン

1.月~金に4時間ずつ(計20時間)

2.月~金に5時間ずつ(計25時間)

3.週3日8時間(計24時間)

4.週2日8時間・1日4時間(計20時間)

育児短時間勤務制度7月スタート!|長時間過密労働解消へのとりくみ|生活と権利を守る|東京都教職員組合(都教組) (tokyouso.jp)

時短勤務の方法は4パターンあります。

週に20時間を超えていますから保育園にも入れますし、理想的な働き方ですね。

1ヵ月から1年の期間で申請でき、延長もできます。

申請は、1月前までに副校長へ申し出ることになっています。

早めに申請しておかなくては、副校長・教頭が後補充の先生を確保するのが至難の業になります。

後補充とは、時短勤務するA先生とは別に、A先生のいない時間に勤務する先生のことです。

時短パターン1や2の場合、後補充の先生はほぼ子供のいない時間の出勤ですから、そんな働き方をしてくれる先生が見つけるのはかなり難しいのが現状です。

一方で、時短パターン3や4の場合は、曜日の希望が合致する別の先生(時短勤務者)がいると、時短勤務を取得できる可能性があります。

時短勤務のメリット

教員では取得の難しい時短勤務ですが、取得できれば以下のようなメリットがあげられます。

子供との時間が確保できる

3歳までという、我が子の尊い乳幼児期に、一緒にいられる時間を確保することができます。

給与が入る

時間短縮する分、給与は減額となります。

しかし、育休手当よりはしっかりとした収入が入ります。

子供を保育園に入園させられる

保育園でお友達や先生と過ごす中で社会性を早くから身に付けさせたいと考えているママも多いでしょう。

時短勤務は、保育園に入るためのポイントが少なく見積もられてしまいますが、入園できればお子さんにお友達との生活を楽しませてあげることができます。

退職せずに済む

育児と仕事の両立に悩んで、育休明けに退職という選択をするママも少なくはありません。

育休を取ったにも関わらず、復帰しないということは、公務員にとって許されることではありません。

貴重な税金を育休中に頂いていたのですから復帰して、子供たちのために働かなければいけません。

時短勤務という選択ができれば、育児と仕事の両立に対する悩みが軽減され、退職はしなくて済みます。

時短勤務のデメリット

我が子のためと思って、頑張って時短を申請をしても小学校教員の時短勤務にはデメリットが多くあります。

①担任をもてないことによる周りの先生の負担増

各校に割り当てられる教員の数は、決まっています。

教員ママが時短勤務を申請することによって、校務分掌上で他の教員に仕事が増えてしまうことがあります。

小規模校であるほど、周りの教員への負担が大きくなります。

小学校勤務の場合、女性の先生が多いですから、時短勤務することによって人間関係がギスギスしてしまうことは覚悟した方が良いでしょう。

②児童・保護者の信頼度の低下

担任を任された場合、時短勤務によって保護者対応ができない曜日や時間が生じます。

学校のことで相談したくても、窓口となるべき教員が不在になることがあると、教員ママが一生懸命仕事をしても、信頼度が下がってしまう可能性があります。

③結局、持ち帰る仕事が多くなって家での仕事が多くなる

時短勤務によって、我が子と過ごせる時間は増えますが、正規勤務同様に持ち帰らねばならない仕事が発生します。

子供を寝かしつけてから、大量の仕事を片付けなければならないので負担は大きいです。

時短勤務できそうか一応上司に聞いてみた

実際、私は時短勤務ができそうか上司に聞いてみました。一応制度上は、どこの都道府県にもあるので管理職はそれなりに対応してくれます。

私の場合は、教育委員会に聞いてもらいました。

問い合わせてもらった結果、

「どのパターンの申請でも後補充が見つからない、後補充が見つからないと別の教員がその分の仕事をすることになる(だから申請しないで)。」

と、断られました。

私が強靭なハートをもっていれば、

「いや!権利なので申請します!」

と言えたでしょうが、穏便にことをおさめたいのですんなり諦めました。

時短勤務はできなかったが

私は育休明けフルタイムで復帰しましたが、それはそれでよかったと思っています。

保護者や児童は、とても協力的でした。

「先生、まだ子供小さいから大変だね!」

「先生の子供、熱でたの?大丈夫?」

クラスの担任をしながらの育児は大変ですが、だからこそ子供たちと情報を共有できたり、

保護者と分かり合えたりできたのだと思います。

育休明けの過ごし方は別で記事にしていますので、そちらも合わせて読んでください。

女性の多い職場だからこそ、もっと上手く自分の子育てと仕事を両立できる環境になってほしいと思います。

追記:時短制度を利用している方がいました!

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